洋書

洋書にドハマりしている。英語学習をしたいという希望と、本(読書)好きという自分の性格がマッチした今のところ一番合っている英語とのふれあい方法だと感じる。

元々、洋書を英語で読めるようになりたいな~。と、そこまで強く思っていたわけではないけどふわっとした願望があった。まぁ、洋書というか、洋書の中でも技術書とか、あとは英語で書かれた技術系のサイトをGoogle翻訳せずに読めるようになりたいなと思っていた。

最初はグレーデッドリーダーズをコツコツとレベルを上げていきながら読んでいって、単語の勉強も並行してやって、レベルが上がり切ったら一般の洋書にいこうと思っていた。が、途中で『Holes』を読んでしまったのが全ての過ちであった。読める、読めるぞ…!なんと現在の英語力でもわからない部分は飛ばしつつ、物語が理解できておもしろい!という感情を抱くことができてしまったのだ。こうなるとグレーデッドリーダーズをちまちま読むのがダルくなってくる。続いて『Wonder』を読んだ。これもわからない単語はあったが、ちゃんと物語は理解できたし感動することができた。なんともう洋書が読めるという成功体験を味わってしまった。つまり「洋書を読めるようになりたい」という目的が達せられてしまった。英語を「勉強する」モチベが下がる。英単語帳なんてやらなくても、わからない単語を飛ばしながら洋書を読んでいった方がいいんじゃないか?という思いが強くなり、単語帳を開くのをやめてしまった。グレーデッドリーダーズも久しく読んでいない。そして『THE CATCHER IN THE RYE』を読み始める。

まぁ、打ちのめされるよね。今まで読めていた2冊の本は小学生低学年~向けの本だったからなんとか読めていたのだということを痛感する。Catcher~のような高校生ぐらいが読む小説はまったくもって歯が立たないという現実を思い知らされた。そして、やはり語彙力は大事だと思い直し、単語帳をちゃんとやろうと決意を新たにした。とりあえず『ターゲット1900』が残り1/3ぐらいのところまできた。大学受験用の単語帳なのに、まぁわからない単語だらけであり、自分が大学受験の水準にすら達していないことを思い知る。やはり、語彙力の強化は必須である。というわけで単語帳のモチベも今はそこそこある。まぁ、でもギリ読めなくないぐらいなので、簡単な本を多読するのと並行してCatcher~も最後まで読み通すつもり。大人になって「辛くても本を最後まで読み通す」ということが日本語の本ではできるようになってきたので、きっと英語の本でもできる…はず。

洋書は最初が一番辛いと感じる。経験数2.5冊の私が言うのもなんだが…。日本語の本だとしても最初、世界観を理解するまでは割としんどいと思う。物語が面白くなってきて、次が知りたい!という推進力があれば、わからない単語を次々と飛ばして読んでいける。しかし、最初の方にはそういった推進力がないので、いちいちわからない単語でつまづいてしまう。と思っている。

書かれた言語のまま読むべきなのはやはり小説だと思う。これも実用書の経験数0冊の私が言うことではないのかもしれない。が、実用書は論理的に書かれているため、英語を日本語にしたところで翻訳によってニュアンスが失われるということはあまりないのではないかと推測する。小説の方が翻訳によって失われるニュアンスが多い気がする。例えば一人称を「俺」にするか「僕」にするか「ワシ」にするかによって読者が受け取る印象が変わってしまう。訳者のフィルターに影響を受けやすい。そんなわけでいつか語彙力がついたら、実用書でも書かれた言語が英語の本は英語で読みたいと思っているが、基本的には小説を多く読んでいきたいなと思う。

単語帳で機械的に覚えても意味がない、という意見も散見されるが、単語帳で覚えた単語は結構な頻度で洋書に出てくる。そして洋書に出てくると「これこの前覚えたやつだ!やっててよかった進研ゼミ単語帳!」という感じでめちゃくちゃテンションが上がって嬉しくなる。もう、その辺の見知らぬ人に「ねぇねぇ!単語帳で覚えた単語が実際の洋書に出てきた!!」と誰彼構わず話しかけたくなるぐらい気分が高揚する。(もちろんそんなことはしない)それだけ、英語学習が実用英語に繋がっていることを実感する体験に乏しいともいえる。そういう体験をすることで英語学習のやる気は格段にアップすると思う。

そんなわけで、長文の中で覚える形式の単語帳も必要ないかなと思う。なぜなら私にとって長文に相当するものは実際に読んでいる洋書だからだ。もちろん長文形式の単語帳はカバー率100%であるのに対し、洋書の場合は学んだ英単語が必ずすべて出てくるわけではない。だが、やはり私は英語の学習教材の中で閉じた勉強をしっかりとするより、粗くてもいいから英語世界で実際に使われている媒体に触れたいと思う。大学受験の単語すら知らないのに何を偉そうにという感じかもしれないが、私にとってそれが喜びであり大いなるモチベに繋がっているのでいいんじゃないかな。

Amazonの欲しいものリストにはまぁ積みあがる積みあがる「いつか読みたい洋書」の山…。欲しいものリストの中でめちゃくちゃ積読している。ちなみに弊害として、日本語の本を読む時間が激減する。日本語の本は欲しいものリストの中ではなく現実に積読タワーが出来ているので、それはそれでつらい。でも贅沢な悩みだなと思う。