独身のリスク

独身にリスクがあることも、今のように元気でなくなったら一人で生活していくことは難しい、というのはとてもよくわかるのだが…。

そういう話を聞くたびに、「じゃあなぜ配偶者がいれば、生活していくのが少し楽になる」ということになるのだろうか?と疑問に思う。

例えば、高齢一人暮らしで足を怪我したら、買い物に行けずに食べ物がなくなる。それはわかる。けど、配偶者がいたところで、代わりに買い物に行ってくれるとは限らない。高齢一人暮らしで突然倒れたら、救急車を呼べずに命が危ない。じゃあ配偶者は私が倒れたら救急車を呼んでくれるのか?そんなことはないと思う。

なんか、配偶者が優しくて自分の代わりに生活の手伝いをしてくれるような人であること、を前提にしてみんな喋っている気がするんだよね…。それともそれが普通なんだろうか?結婚生活を想像したとしても、「たまたま同じ家に二人が暮らしている」以上にはならなくて、結婚すれば生活に協力してくれる、手伝ってくれる、というのは「たまたまその配偶者が素晴らしく人間の出来た人だった」というケースの話をしているだけのような気がする。

んーでも例えば、深夜の電車で自分を含め二人しか乗っていなかったとき、突然相手が倒れたとしたら車掌に連絡するなり救急車を呼ぶなりするだろうから、一般的には赤の他人でも困っていたら助けたり協力するのが普通なのかな…。

なんか「結婚すればいざとなったら配偶者が助けてくれる」ということが当然のように言われていることに違和感を覚える…。そんなに赤の他人に優しくできる人ばかりなのかな…?そりゃ「誰からの助けもない独身」と「配偶者が助けてくれる既婚者」だったら後者の方が人生のリスクは低いけど、「誰からの助けもない独身」と「誰からの助けもない既婚者」だったら結局一緒じゃない?違うのかな…。まぁ、さすがに自分の家で人に死なれたら嫌だから、同居配偶者が倒れたら救急車ぐらい呼ぶのかな。